
生豆までのドラマ
国 | ブラジル | 標高 | 1,080m |
---|---|---|---|
エリア | ミナスジェライス州ネポヌセーノ | 品種 | ブルボンアマレロ種 |
農園名/CWS | ベラビスタ農園 | 生産処理 | パルプドナチュラル |

スペシャルティコーヒー産地で名門の南ミナスジェライス地域のコーヒーとは
南ミナスはブラジル生産地の中でも歴史があり多種多様なコーヒーを産出する地域です。1850年ごろにコーヒー栽培が導入され、この地域での主産品として大きく広がりました。南ミナスでは、60万ヘクタール以上の栽培面積を誇り、一大生産地となっておりますが、その多くは小農家による栽培が行われております。セラード地方と違いなだらかな丘陵な土地柄のため、大型収穫機を導入することが難しい地域でもあり、小型の収穫機ないし手積みで収穫がなされています。標高は750m~1350mとブラジルの中でも標高が高い地域で、スペシャルティクラスのコーヒーを産出する優れた土壌と標高を有しています。

サステイナブルな良質コーヒーを産出する農園
ベラビスタ農園は1923年にリマ・レイス家により開園され、当初は放牧による生計を立ておりましたが、すぐにコーヒー栽培へと転身しました。現在では3代目のアントニオさん(トニーさん)が引き継いでいます。430haにも及ぶ彼らのコーヒー農園では、環境に配慮した栽培方法を徹底し、各種認証を取得しています。現在の農園主トニーさんは、先代から土地を受け継ぐ前にラブラス農業大学の農学者パウロ・デ・ソウサ教授に農学の一般的な知識技術、コーヒー栽培を徹底して学びました。1964年に現在の妻イザベラさんと結婚、農園に住居を構え、子宝にも恵まれたトニーさんは、子供達が将来もこの農園を愛してくれるように自然を守り、動物を守り、水を守りながら農業をしようと決意しました。今では自然豊かで動植物に溢れる農園となっています。精選するための機械も新調し、ドライオンツリーの処理、パルプドナチュラルの加工も高い品質で生産しています。3代に渡るコーヒー栽培の歴史と現在の栽培テクノロジーを駆使し南ミナスの中でも有数のサステイナブルな良質コーヒーを産出する農園となっています。
焙煎豆のプロファイル
焙煎度合い | 中煎り | フレーバー | オレンジ、カシューナッツ |
---|---|---|---|
カッピングコメント | 口に含むと柔らかなオレンジやカシューナッツのような風味が広がります。後口は、心地良いナッツのような風味が残ります。 |

コーヒー焙煎でのアプローチについて
品質チェックでのカッピングにおいて、オレンジとカシューナッツを思わせるような風味を感じました。この2つのフレーバーをバランス良く、明確な輪郭と風味を焙煎によって引き出すための焙煎プロファイルを計画しました。
焙煎時間はトータルで11分前後で引き上げております。風味を活かすために釜熱を利用した伝導熱と熱風量で焙煎進行を進める対流熱のバランスを考慮してメイラード反応を促しております。1ハゼ以降のキャラメリゼーション反応を進めつつ褐色反応を抑えたプロファイルにより、オレンジのような甘さがありつつローストナッツのような風味のバランスを実現することが出来ました。そして、最後の引き上げ時ではローストナッツの皮を感じる渋さにならない程度の焙煎進行度合いで引き上げをしております。
このコーヒー豆のオススメのコーヒー器具での淹れ方
焙煎師よりコメント
・ご注文者さまと異なるご住所、ギフトとしてのお届けの場合は、商品に納品書を添付致しませんので、必要な方は備考欄に記載下さいませ。
・
「オレンジ」と「カシューナッツ」の2つのフレーバーを優しく感じるコーヒー
バランスを考慮したコーヒー豆に仕上げておりますので、浸漬法と透過法のどちらで淹れてもバランス感を失わずに美味しく頂くことが出来ると思います。
私の好みは、ウェーブフィルターでゆっくりと落とすことが果実感のあるオレンジのような風味を感じるくらいのコーヒー抽出液ですね。